STAFF BLOG
2026/08/12 09:42
こんにちは、インドネシア雑貨店 nusantara(ヌサンタラ)です。
私たちのお店を初めて知った方から、ときどきこんな質問をいただきます。
「ヌサンタラとは、どんな意味ですか?」
日本ではまだあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「Nusantara(ヌサンタラ)」はインドネシアの歴史や文化と深く結びついた言葉です。
今回は、ヌサンタラという言葉の由来と、私たちがこの名前を掲げてインドネシアの品々をお届けする理由をご紹介します。

「ヌサンタラ」はインドネシアの島々を表す言葉
現代のインドネシアで「ヌサンタラ」は、広くインドネシアの島々、あるいはインドネシア諸島全体を表す言葉として使われています。
インドネシアは、赤道付近に多くの島々が連なる世界有数の島国です。スマトラ、ジャワ、カリマンタン、スラウェシ、パプア、バリをはじめ、それぞれの地域に異なる自然、言語、食、伝統、ものづくりがあります。
海によって隔てられているように見える島々が、海によってつながっている。その多様で大きな世界を包み込む言葉が「ヌサンタラ」です。
ヌサンタラの語源とは?
「Nusantara」は、古ジャワ語の「nusa」と「antara」から成る言葉とされています。
nusa:島
antara:間、外、向こう側
歴史的な文脈によって解釈は変化してきましたが、現代では「島々から成るインドネシア」「海を介してつながる多様な地域」といったイメージを持つ言葉として親しまれています。
この言葉は、少なくともジャワのマジャパヒト王国の時代には使われていました。14世紀の史料にも登場し、長い歴史を経て、現在はインドネシアの地理的・文化的な広がりを象徴する言葉になっています。
一つの国に息づく、数えきれない文化
島や地域が変われば、使われる素材や模様、色、香り、味わいも変わります。バリ島のラタン、ジャワ島のバティック、各地で育てられるコーヒー、チーク材を生かした木製品。どれもインドネシアから生まれたものですが、その背景には異なる土地の自然と、人々が受け継いできた知恵があります。
同じラタン製品でも、職人の手や天然素材の表情によって仕上がりは一つひとつ異なります。バティックの模様には地域の美意識や物語が映し出され、コーヒーの香りには産地の気候や土壌が表れます。
商品を手に取ることは、その土地の文化の一端に触れることでもあるのです。

店名「nusantara(ヌサンタラ)」に込めた思い
私たちnusantara(ヌサンタラ)は、「インドネシアのぬくもりでイイ暮らしを」を掲げ、現地の職人や生産者から生活雑貨や食品を直接輸入しています。
大切にしているのは、単に「海外のかわいい雑貨」を販売することではありません。
誰が、どの土地で、どのような素材や技術を使って作ったのか。その背景にある文化や物語も一緒に、日本の皆さまへ届けたいと考えています。
ラタンや木製品、バティック、コーヒー、ハーブティー、ナチュラルケア。異なる島や地域から生まれた品々を通して、インドネシアの多様な魅力と日本の暮らしをつなぐこと。それが、店名「nusantara(ヌサンタラ)」に重ねている私たちの思いです。
海を越えて、作り手と使い手をつなぐ
手仕事から生まれたものには、機械で均一に作られた製品とは違う表情があります。小さな色の違いや形の揺らぎ、素材そのものの風合い。その一つひとつに、作り手の手の跡と土地の空気が残っています。
インドネシアで作られた品が海を越え、日本の食卓や部屋、装いの一部になる。遠く離れた土地の作り手と使い手が、一つの品を通してつながっていく。その橋渡しをすることも、私たちが目指す役割です。
インドネシアのイイものと文化を日本へ
「ヌサンタラ」という言葉には、たくさんの島々、文化、人、自然が共にあるインドネシアの豊かさが映し出されています。
私たちはこれからも、現地の文化や伝統を尊重しながら、長く大切に使いたくなるインドネシアの品々をご紹介していきます。
商品を手に取ったとき、その向こうにある島の景色や、作り手の姿を少し思い浮かべていただけたらうれしいです。
インドネシアの島々から、日本の暮らしへ。
nusantara(ヌサンタラ)が選んだ「イイもの」を、ぜひゆっくりご覧ください。
