ヌサンタラブログ
2025/10/09 11:04
みなさんにんにちは!これまでヌサンタラのブログでは、取り扱い商品や出店に関する内容を掲載していましたが、今後は少しずつインドネシアにまつわる文化系コンテンツも掲載していければと思っています。どうぞよろしくお願いします😊

先日、パラリンピック研究会のウェブサイトに掲載されている、インドネシアの障がい者スポーツに関する論文を読みました。偶然にも、11月15日から26日まで【東京2025デフリンピック】が開催されるため、今回は「手話」と「デフリンピック」について紹介します。
ここ数年、日本では手話が出てくるドラマやアニメーションが多く放送されていることをきっかけに、手話を学び始める人が増えています。手話は、世界共通の言語だと思っている人がいるかもしれません。実は音声言語と同じく、それぞれの国や地域によって手話言語も違うのです。例えば「ありがとう」を表現したいとき、日本の手話では、左手の甲に手刀の形にした右手を直角に乗せて、そのまま右手を上げます。一方インドネシアの手話((Sistem) Bahasa Isyarat Indonesia)では、指先を伸ばした状態の右手をあごに当て前に出します。それぞれ動きと共に「ありがとう」もしくは「Terima kasih」と口を動かすことで、相手に伝えることができます。ジェスチャーが、国によって意味が異なるのと同じですね。
次に、「デフリンピック」について紹介します。
デフリンピック(Deaflympics)とは、「デフ(deaf)」+「オリンピック」の造語で、「耳がきこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」を指します。オリンピックと同様、4年ごとに開催されています。今回で100回目を迎え、記念すべき日本で初めての開催となります。
開催されるまで、どの国が参加するかどうか分かりませんが、東京2025デフリンピックのウェブサイトによると、70~80の国と地域が参加し、21の競技(陸上・バドミントン・バスケットボール・ビーチバレーボール・ボウリング・自転車・サッカー・ゴルフ・ハンドボール・柔道・空手・オリエンテーリング・射撃・水泳・卓球・テコンドー・テニス・バレーボール・レスリング)で競い合います。
競技ルールはオリンピックと同じですが、耳がきこえない・きこえにくい選手のために、ランプでスタートを知らせる、他に旗や手を用いて審判したりなど視覚的な保障がされていることが大きな特徴です。
當舎(2016)によると、インドネシアが参加している障がい者スポーツの国際大会は、パラリンピック、アセアンパラゲーム、アジアパラ競技大会、デフリンピックの4つです(p.41)。デフリンピックでは、過去に水泳とバドミントンでメダルを獲得した実績があるため、今回のデフリンピックにも参加すると思われます。東京2025デフリンピックの情報は、公式サイトをご確認ください。
今回は手話を焦点に当てましたが、このブログをきっかけに、インドネシアの障がいをもつ人たちについて、もっと知ってもらえたら嬉しいです。一緒に「日本の手話」と「インドネシアの手話」を少し覚えて、デフリンピックに出場する選手を応援しましょう!
それでは、また次のブログでお会いしましょう!
Sampai jumpa!!
・参考文献
當舎小百合(2016)「インドネシア共和国における障がい者と障がい者スポーツを取り巻く現状」p.31-48, パラリンピック研究会紀要Vol.6
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